土台、古民家の土台について考えるきっかけは棟梁の一言でした。
「土台を交換しやすくするためやな」
この一言は、上等な土台にしてもらったお礼を棟梁に述べたときのことです。
棟梁は、古民家の土台をはずしているときに気づいたそうです。継手が上向きではなく横向になっていることに。つまり土台の交換を想定していたと言うのです。
ず~っと先までのことを考えて家づくりに取り組んだ往時の人たちは本当に凄いと思います。
古民家の土台は多分栗の木だと思います。土台としてはこれ以上のものはありません。広葉樹は針葉樹と違って長く真っすぐな部材がとれないスネの短い木です。ですから土台継ぎが重要になってきます。土台の交換の作業性を考え継手を横向きにして、さらには木を無駄にしないことを考えて継手の位置も考えたことでしょう。「推して知るべし」そんな家が悪かろうはずがありません。
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