昭和62年に富山県より移築した自宅、今ある雨戸はその時に新調したもので28年間使用しています。仕事の関係で長らくの空き家環境を上手に支えてくれた欠かせないものであったと思います。雨戸の丈およそ6尺2寸、建具の丈およそ5尺8寸5分この辺りが基本、雨戸は建具を存分に意識してつくられたものなのでしょう。
夏は光。開閉で差し込む光と切られる光を意識させてくれます。冬は断熱。木材の優れた断熱性と建具との適当な空間が一枚ガラス戸の欠点を補ってくれています。
もう変えようのないカタチ・意匠はただそれだけで美しいものです。さらに日本の四季にぴったりの特性は和洋を問わず使えるものです。そんなところに雨戸の奥の深さ、先進性を感じます。
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