義父、女房の父親は山仕事をなりわいとしていました。その山仕事でず~っと家と家族を守ってきたのです。義父は、いわゆる山甲斐性のある人でした。山甲斐性とは単なる甲斐性のある人以上に甲斐性のある人ということです。「あの人は山甲斐性のある人や」と言われること男にとっては最高の褒め言葉だと思います。
山仕事は危険が伴います。そして仕事に使う道具などは最少限度です。そのような仕事環境のなかでもその場その場で甲斐性を発揮して仕事を進めていく、早く美しく、つまりいい仕事をすることができる人のことです。
これは、義父が実際に使っていた道具です。形見としてもらいました。大鋸・鋸が三丁、斧が四本、下草刈り鎌一本です。使ってこそ道具、山でなく平地で使うことぐらいはできなければ義父に笑われます。
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