下大黒に架かるすべての重量を最後の最後に受け止めた木部材、土台です。
長さ4尺、幅尺一、厚さ4寸、ケヤキの辺材で造られています。
何かに使おうと思って大切にしていたものですが、3年前から玄関の踏み台に使用しています。
中心に大きなホゾ穴があって、足がとられるのでケヤキで埋木しました。
右下の黒ずみは、大工さんが墨壺からこぼした墨の跡だと思います。
当時の刻み現場の様子がいい感じで想像できます。
板の中心、ホゾ穴のあたりを見てください。
左右と雰囲気異なりませんか?
そうです。少し窪んでいるのです。
家の重み+豪雪地帯の雪の重み故の窪みなのです。柱の太さ尺角の窪みです。
辺材とは言ってもケヤキ、軟な木ではありません。それが窪む、いったいどれだけの重量を受け止めていたのでしょう。下大黒柱まさにおそるべしです。