木取から完成まですべてが職人さんの手仕事による靴べらです。
機械による加工一切ありません。
いくつもの鉋を使って削り出し、もちろん仕上げも鉋なので深みのある独特の照りがあります。その照りが靴べらに存在感を与えています。
一口で言えば「いい味出てる」と言うことです。
特に気に入っているのは、素材に大好きなケヤキが使われていることです。
普通、靴べらのように薄く削りだす場合は強度を求めて柾目にするのですが、あえて、ケヤキ本来の美しさを求めて板目したところに職人さんの心意気と技術を感じます。鞄に入れて連れて行きたい逸品です。
価格ですか? そう、気になりますね。
何か気が引けますが3000円でした。
職人さんがつくりだすものすべてが手間の集大成だと思います。
道具を研ぐ手間、木取をしてもすべてが使えるわけではない選ぶ手間とロス、最後に加工し仕上げる手間などなど、手仕事ゆえの見えない手間があります。
私は、そんなところに物の価値を見出してもそろそろ良い頃だと思います。
最後に、購入した靴べらが高いか安いか、私は、適正価格だと思います。