店の開業記念日は、自作の「白栗不動産」と彫り抜いた栗の丸太を立てた日、平成25年6月25日です。
看板を立てたからと言って最初から仕事をいただけるわけでないことは覚悟していましたが、実際のところ全然と言えるほどに仕事がありませんでした。
普通そのような日々が続くとモチベーションは下がり、周囲の目、私の場合起業に反対していた女房の強視線が気になるところですが、幸いにと言うか昨年の年度初めから町内会長を仰せつかっていましたので、町内会長職を隠れ蓑的に無収入の日々をやり過ごしていました。
事実、町内会長の仕事は片手間でできるようなものではなく、やってみて初めてその大変さが分かりました。おそがい女房(笑)もその辺を察してくれてか仕事の無さについてのコメントは一言もないどころか「町内会長しっかりやりないよ」と励ましてくれ、町内会長職優先で行ける平穏な日々が続いていました。
そんな日々の継続にも転機が訪れました。不動産業を開業する前からお付き合いのあった方々のおかげで地域生活情報誌に対談形式の広告を出すことができたのです。店の存在と私の考えを知っていただける絶好のチャンス、まさに渡りに船の出来事でした。そして反響は予想外の大きさでした。
不動産は、そこで暮らし子供を育て、生活に必要なものを生産し、社会の発
展のために働く場所として人間が生きていく上での基盤である・・・・
このように不動産(業)の重要性を説く本はたくさんありますが、仕事をいただけるようになって改めて不動産屋としての責任と喜びとを感じています。
飛騨と言う独特の地域のなかで育った情報誌、やはり独特の魅力があります。これからも地域発展のために頑張っていただきたいと思います。